100年以上も行方不明だった曲
手書きの直筆譜面の発見
「ホルストバンド2018」では、すこし変わった曲を一曲お送りいたします。
7月19日付のロイター新聞にて、あるニュースが飛び込んできました。ニュージーランドのアマチュア楽団の書庫から、イギリスの作曲家の直筆の楽譜が2点発見されたとのことでした。
捨てられる運命だった楽譜
その2点の直筆の楽譜は、実はグスタフ・ホルスト氏の作品であることが確認されました。ひとつは「サマーセット・ラプソディ」の原型ともいわれている「サマセット民謡」、もう一つは「2つの無言歌」。
実はこの楽譜たち、管理する楽団の書庫整理のなかで、処分されるところであったといいます。
サマーセットラプソディ
サマセット州に伝わる旋律を基にした狂詩曲。
ボーン・ウィリアムス氏の「イギリス民謡組曲」とよく似た旋律がありますが、ホルスト氏の作品が1907年に対し、ウィリアムス氏の作品は1923年。同じ旋律を素材にした曲ですが、曲風は正反対のものです。
このたびは、この「サマーセットラプソディ」を取り上げることにしました。久しぶりのホルスト氏の作品です。
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