コンサートマーチ「テイク・オフ」


コンサートマーチ「テイク・オフ」(作曲:建部知弘/補作:藤田玄播)についてご紹介いたします。

本曲は、1986年吹奏楽コンクール課題曲(D)として作曲されたものです。

「マーチ」とはいいながらも、冒頭に緩やかな序奏をもち、スネアの軽快な導入からしても、飛行機が離陸する意味での「テイク・オフ」とすれば、名前にふさわしい曲の展開が期待できる素晴らしい曲だと思います。

聴きどころといえば…

第二メロディからのホルンパートの対旋律が、この曲の一番の聴き処でしょう。みんなでベルアップすると、見た目も壮観ですね。

中間部からは、ゆったりとしたメロディの裏で軽快にリズムを刻むスネア。そしてリピートからのトランペットのカップミュートの刻みが、落ち着きの中にもスピード感を感じる音楽となっています。

後半部へ突入する、金管群の「G」と「F」の単音のユニゾン、そしてスネアのソロ。スネアは影の引き立て役から突如の主役抜擢!わずかな時間ですが、この曲のクライマックスを知らせる合図です。

1986年全国吹奏楽コンクールより 演奏:龍谷大学(指揮:佐渡 裕)

1分35秒あたりからのホルンパートは必聴ですよ!

 

リメイク版の出現

2006年には、作曲者自身のリメイクで「テイク・オフⅡ」が出版しました。課題曲ではなかったフレーズが組み込まれたり(作曲した当時は存在したが時間の都合でカットされた)、オーケストレーションを変更したりと、現代風にアレンジすることにより、若い人たちにも人気が出てきているようです。

が、ホルストバンドはおじさんおばさんが懐かしむバンド。当然課題曲版を演奏します。


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